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アールに囲まれた優しい空間づくり

専有面積46㎡のコンパクトな2LDKのお部屋をワンルームに改装させて頂きました。
ワンルームでも、お食事やリラクゼーション、機能的な収納、それぞれ目的のある空間が程良く仕切られた明るく快適な空間になりました。ご紹介させて頂きます。

左はご新築時の間取り。
シングルベッドが一つだけ置ける寝室とコンパクトなクローゼットがあるものの、寝室の扉を開けていないとキッチンが暗く窮屈な空間でした。

明るい場所で調理とお食事をして頂きたいので、この壁を思い切って撤去して楽しくて優しい動線の空間づくりを行っていきます。

 
一部残っている壁はインターホンがあり、撤去できない壁です。
一見ネックになりそうな壁ですが、この壁がお部屋に欠かせないシンボルタワーになります。


こちらは打合せ時のイメージパースです。
シンボルタワーでテーブルを挟み最小限の脚にして、スペースを有効利用できるように考えています。
丸いテーブルから波及して、クローゼットや天井、バーカウンターもアールの形状にすることで、優しくてストレスの少ない動線をイメージしました。


イメージと詳細図を基に、現場の大工さん達が尽力してくれました。
Yさん、大工さん、いつもありがとうございます。
元々下がっていたキッチンの天井をもう少しせり出して、装飾を施しデザイン的に。
ここから優しい光がこぼれてリビングダイニングを照らす間接照明になります。


そしてついに完成しました。サロンのような明るく優しい空間の出来上がりです。
(それぞれ家具の製作過程は designcompass.jp にてご紹介します)


ダイニングとベッドをクローゼットで仕切りました。
天井が繋がっているので、空間は仕切りつつ圧迫感は軽減されています。


限られたスペースにお二人がしっかり座れるよう、テーブルを囲うようなラインで収納を設けました。


クローゼット側は、振り返るとドレッサーになるようにミラーと小引出しを設けています。


大きなソファを置くよりも、ベッドサイドをベンチ代わり出来るようにということで、動線を考慮したベッドも製作させて頂きました。

常にベッドを2つ置くよりも、リビングのスペースを有効利用できます。


ちょっとした軽食やお酒を飲んだり・・・。
シンク周りを隠しつつ、少し違う雰囲気を楽しんで頂けそうです。


そして使い易い収納が増えました。
左は左右両面でご使用頂けるウォークインクローゼット。
右はベッドの足元からご利用頂けるクローゼット。
掛ける衣類と重ねる衣類や小物が一目瞭然で見渡せるようになりました。

コンパクトなお部屋でも、レイアウトやデザインによってとても居心地の良い空間にすることが出来ます。
逆にコンパクトだから動線を邪魔しないアールの形状にしたり、取れない壁があるから工夫が生まれました。
何かをヒントにオリジナルな空間づくりを行っていきたいと思います。
Kさん、Sさん、この度は楽しい時間を共有して頂きありがとうございました。
福岡ライフがますます楽しみになりますように・・・。
これからも末永くよろしくお願い致します。